パート3: イエスの働きに参加する

イエスの弟子を作る | 仕える | 仕事


イエスの弟子の三つ目の目的は、イエスの働きに参加することです。

イエスが体を持って地上にいた時と、今のイエスの働きは異なっています。肉体的に地上にいた時のイエスの働きは神の国を打ち立てるためのものでした。そのために、イエスは良い知らせを伝え、神の国が来たことを知らせました。1 イエスは悪霊を追い出し、病人を癒やし、神殿を清めることで、神の国が来ていることを示しました。そして、イエスは十字架の上で死に、罪を打ち破って悪魔の力を取り去り、神の国を地上にもたらしました。2 イエスの復活は、イエスの死が勝利をもたらし、神の国の新しい創造が現実になったことを示すものでした。

マタイの福音書 28章18節

18 イエスは近づいて来て、[弟子たち]にこう言われた。「わたしには天においても地においても、すべての権威が与えられています。…」

 

 

イエスは神の国を地上にもたらすことで、地上での働きを成し遂げました。

イエスの今の働きはどんなもの?

イエスによって始められた神の国は、天と同じように地上でも広げられる必要があります。

マタイの福音書 6章9-10節

9 ですから、あなたがたはこう祈りなさい。「… 10 御国が来ますように。みこころが天で行われるように、地でも行われますように。…」

 

 

今の世界でもイエスは働いています。聖書の使徒の働きを読むと、復活して天に昇ったイエスが、天の御座から地上を治めて神の国を広げていることがわかります。3 イエスは死んだ過去の人ではありません。イエスは生きていて、今も世界を治めています。そのイエスが聖霊を通して、そしてイエスに属する人々である教会を通して働いています。


弟子としてイエスに従うことは、この世界で神の国を広げるというイエスの働きに参加することです。

神の国とは?

神の国は政治的な国とは違い、地図を指してここからここまでが神の国だということはできません。神の国は場所ではなく、神の権威が現実として認められて、現れているということです。4

人を含むこの世界の全ては神が創造しました。ですから神は、全てのものと全ての人の正当な王です。そして、神は良い王であり、神の思いが行われることは、世界の全てにとって最善のことです。

しかし悲しいことですが、全ての人が神の権威を認めて従っているわけではありません。王である神に逆らうことは罪と呼ばれます。私たちは罪を悔い改め、イエスを主(神に選ばれた真の王)と信じることによって神の国に入ります。あなたにとって神が王なら、あなたは神の国にいます。もしあなたの王が神ではないなら、自分では自分の思い通りに生きていると感じていても、実は神の国に反乱する悪魔の国の一員となってしまっているのです。5

天と同じように地上でも

では、神の国が地上でも広がるとはどういうことでしょう。 具体的には何を指しているのでしょう。

 

神が王のところでは...

• 人々はイエスを主として信じ、告白し、従います。

• 人々は神の心に従って正義とあわれみの人生を生きます。

• 人々は神の造った世界を大切に管理するために仕事を行います。

イエスは聖霊を通して教会によって神の国を地上で広げるために働いています。

 

ですから、イエスの弟子はイエスの働きに参加するために...

• 弟子を作ります。

• 正義とあわれみによって人々に仕えます。

• 神の造った世界を大切に管理するために仕事をします。


1 マタイの福音書 4章17節、23節

2 コロサイ人への手紙 1章13節、2章15節

3 使徒の働き 2章33節

4  神の国は、「神の地を神の民が治めることを通して実現する神の統治」と定義することができます。Jeremy Treatによる「Seek First: How the Kingdom of God changes Everything」を参照してください。

5 悪魔の国を聖書はこの世の権威などと呼んでいます:ヨハネの福音書 12章31節、14章30節、16章11節、エペソ人への手紙 2章1-3節